【眼科医が考案した、視力回復法とは?】

2009年12月27日

◆ゲームと子供の視力

子供のうちに、ゲームに熱中することはどうなのでしょうか?
たとえば動きの速い戦闘もののゲームをしていると、動体視力が発達しそうな気がします。

ゲームをしているときは、同じ画面を見続けています。
画面内のキャラクターや建物、背景に陰影があるように見えても、そこには立体感がありません。2次元の平面を見ていることと同じです。これはテレビと同様に考えれば、わかりやすいでしょう。

テレビのなかで風景が映っていても、それは遠くを見ていることにはなりません。
テレビ画面までの距離しか、目の毛様体筋は調節を行なっていないわけです。

目を激しく動かすゲームは、外眼筋の発達、動体視力の向上にはいいかもしれません。しかし、その分目の遠近調節を犠牲にしてしまうのです。

近くを見続けるということは、目の内部では、毛様体筋がずっと緊張しているということ。同じ距離を見ているということは、毛様体筋が動いていません。

そのほか狭い画面を見ていると、視野がせまくなります。
これも子供の視力にとって、由々しきことです。

子供の視力の発達にとってたいせつな時期に、同じ距離のものを長時間見るということは、子供の視力の可能性の芽を摘んでしまいかねないのです。

ゲームによって、コントラスト感度が発達するという発表がありましたが、やはり子供の視力回復を考えると、程々にしたほうがよいのです。

ゲームが悪いのではなく、時間を決めて遊ぶ。
うちで遊んだら、外でも元気よく遊ぶ。このようなバランスがたいせつなわけです。


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Posted by kou16 at 17:27 │子供と環境