【眼科医が考案した、視力回復法とは?】

2009年12月28日

◆指先をつかった回復法

前回は、近くのものと遠くのものを、一瞬で視点を切り替える方法をご紹介しました。毛様体筋(もうようたいきん)の体操です。

毛様体筋の体操には、もうひとつのやり方があります。
それは一瞬で視点を切り替えずに、徐々に毛様筋をほぐしていく方法です。こちらのほうが、目には負担が少ないかもしれません。

やり方はかんたんです。
目の前にマークのついた鉛筆をもちます。近くでそのマークを見て、1秒かけて腕を伸ばします。そのあいだ、目はマークを見たまま。伸ばしていくときに、目のなかでは毛様体筋がゆるんでいきます。

その後、3秒かけて鉛筆をもとの位置にもどします。
目はマークをずっと見たままです。このとき目のなかでは、毛様体筋がだんだん緊張してきます。

ポイントは遠ざけるときに1秒、近づけるときに3秒かけること。
速く近づけてしまうと、毛様体筋がかえって緊張してしまう可能性があるので要注意です。

この緊張と弛緩をくり返すことによって、こり固まっていた毛様体筋がほぐれてきます。毛様体筋に血液が流れ込むからです。また熱も帯びてきますから、毛様体筋がだんだんほぐれてくるのです。

毛様体筋は、遠近調節を司っている筋肉。
そのため、この筋肉がこり固まると、水晶体を薄く出来なくなり、遠くがぼやっと見えてくるのです。
毛様体筋のトレーニングによって、毛様体筋がほぐれてくれば、リラックスできるようになり、どんどん子供の視力は回復していきます。

ただしこの方法は、初期の近視に有効な視力回復トレーニングで、視力0.01というような強度の近視の視力回復には、あまり効果を期待できません。


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Posted by kou16 at 16:51 │視力回復法